ファルムス王国による襲撃を回避する道を考える~転生したらスライムだった件if話~

娯楽アニメ,小説,漫画,転生したらスライムだった件

はじめに

「転生したらスライムだった件」(以下転スラと略します)という作品がありますが、原作小説、漫画、アニメ、様々なスピンオフと大変人気です。

アニメ第二期と漫画コミックス16巻までの知識で、作中の大きな転機となる「ファルムス王国斥候隊による魔国連邦首都リムル襲撃事件」を回避できたのではないかとIFを妄想したいと思います。

なお、特に説明なく登場人物の名前が出てきますので、作品を知っている人向けの内容となります。

襲撃された根本原因を考える

この作品では、転生前は「日本人、37歳、男性、大手ゼネコンで係長だった、彼女なし童貞」の三上悟が通り魔に刺されて死亡し異世界のスライム(以下「リムル」と呼称します)として前世の記憶を持ったまま転生するところから物語が始まります。

異世界転生モノの常として、転生前の知識を駆使して異世界でうまいことやっていく物語となるわけで、転スラでもリムルは大手ゼネコンで係長だった知識を使い、魔物の集団を率いた街づくりを始めます。

街はやがて大きくなり魔国連邦という国になります。首都の名前はトップの名前を取って首都リムルです。

街づくりの方針はざっくり言って「衣食住を整えたら、水道などのインフラを整え、交易を盛んにして栄える」でした。

街づくりがこの作品の魅力の一つなのですが、リムルが転生前に日本人だったせいなのか、新興の交易都市として勢力を拡大しすぎてしまい、他国の利益を脅かしてしまうのです。

作品の世界は大陸内で様々な国が互いを警戒しあい、危ういバランスの上に平和が保たれている状態です。

当然、各国は軍事力を持ち、軍事力の均衡で国境が定められているような状態です。

人間の国の状態を見た感じ、中世ヨーロッパのような趣です。まあ異世界転生モノってそういうものです。

さて、他国の利益を食ってしまった結果、リムルたちの知らないところでファルムス王国が魔国連邦を軍事進攻することが決定され、戦争開始の正当化工作として「ファルムス王国斥候隊による魔国連邦首都リムル襲撃事件」が起こります。

この結果、魔国連邦国民の多くが死亡してしまうという、作品屈指の辛い事件となります。

物語は結果的にいい方向へ転がるのですが、この事件の原因はなんと言っても、

他国と利害が衝突した時に軍事的緊張が高まる

軍事的緊張が高まった時に、自国の軍事力が低いと他国による軍事侵攻を招く

この点を主人公リムルが分かっていなかった点です。

実際に作中でもリムルがこの点を反省している描写があります。

配下の魔物達もリムルを信じるあまり、リムルが気づいていない点をフォローできていなかったように思えます。

さて、軍事侵攻を招いた主因を設定できました。

続いてはファルムス王国斥候隊襲撃事件までに必ず起こる出来事についてまとめたいと思います。

ファルムス王国斥候隊襲撃事件までに必ず起こる出来事

出来事名必ず起こる理由
リムルが転生する物語が始まらないから
餓狼族がゴブリン集落を襲うヴェルドラを喰ったことで発動してしまうイベント
シズさんとの縁ヴェルドラを喰ったことで発動してしまうイベント
オークロード襲来いずれ始まってしまうクレイマンの図り事
ファルムス王国斥候隊の襲撃事件までに発生するイベント一覧

表の内容は必ず起こるという条件で、ファルムス王国斥候隊襲撃事件を回避する方法を考えていきたいと思います。

ファルムス王国斥候隊の襲撃事件を回避する方法

スキル「大賢者」は世情に疎いことを自覚する

ます、リムルは転生した世界の情勢についてよく分かっていません。

森の魔物達も縄張りを守った生活をしており、森の外に疎いです。

リムルは転生した先で縁を持った魔物達の生活を向上させようと奮闘します。

そこまではいいのですが、シズさん達と出会って

  • 人間の国があり冒険者ギルドが存在すること
  • 魔王が存在すること
  • 精霊が存在すること

を知ります。

この時、

世の中は広く自分は無知であり何でも知っているスキル「大賢者」も実は世情に疎いこと

をリムルが自覚し、情報収集が必要であることを分かれば良いのです。

プラン1_インフラ拡張要員ではなく諜報要員を増やす、他国を知る

情報収集について分かったリムルは、次にその方法を考えます。

必須イベントの結果獲得できる配下に、

  • 鬼人のソウエイ
  • 樹妖精のトレイニー

がいますので、ここを従来通り諜報要員として運用し、部下を与えて強化します。

目的は大森林内部の諜報の他に、他勢力への諜報を行うことです。

樹妖精チームには餓狼族と共に大森林の治安維持を担当させましょう。

ソウエイには大森林の外への諜報に集中してもらいます。

ソウエイに与える部下は、従来通りのソウカ達の他、飛翔できるので森の外への機動性に富む龍人族中心に、隠密行動のできる一部のゴブリンをつけましょう。

龍人族を回すので、ポーション研究要員が減って研究が停滞するでしょうが、ポーションはリムルが自ら生成できてしまいますので実は研究の必要がありません。

ポーション研究は雇用対策なのです。いらない仕事だけどベクター達が楽しそうだからまあいいかというわけです。

人材を遊ばせておく余裕はありません。ベクター以外は諜報活動に従事してもらいましょう。

ベクターはまあ、一人で研究でもさせておくか、他のドワーフの手伝いでもさせておいたらいいんじゃないですかね…。リムルは一日のノルマを決めてポーション生成を日課にしてもらいます。

そうだ、ベクターにはリムルに食わせる草集めでもさせましょう。

さて、諜報要員には森の外へ絶えず遠征してもらい、話ができそうな勢力を見極めてもらいます。

また、リムル達が影響して各勢力間のバランスが大きく崩れないよう、各勢力同士の現在の関係を把握します。これは重要な情報です。

ファルムス王国の例のように、他国の権益をリムル達がそうと知らずに大きく削ってしまうことで、彼らに将来に及ぶ脅威と認識されないことが生き残るためには重要なのです。

そのためにも他国の状態を知らなくてはいけません。

プラン2_オークロードへの対処でドワルゴン王国を頼る、爪を隠す

必ず起こるイベントにオークロード勢による大森林襲撃があります。

これはヴェルドラがいなくなったことで、クレイマンが勢力拡大を図ったことにより発生します。

この事件がきっかけで大森林がまとまるわけですが、この事件がきっかけで魔王たちに興味を持たれてしまうというデメリットもあるのです。

魔王たちが興味を持つと、様々なちょっかいを大森林に出してきます。

最たるものがミリムによる強襲です。

対応を間違えたら勢力の一部やリムルそのものを失いかねない危険な相手です。

オークロードの背後には魔王がいる、ヴェルドラがいない間は今後もちょっかいを出してくる。

大森林が魔王たちの争いの場にならないように振舞うことが大切だと気が付けます。

勇ましくオークロードを撃退するのもいいのですが、もう少し大きな視点でここは苦渋の選択をしましょう。

大森林の勢力を強固にまとめたりせず、オークロードへの対処にはドワルゴンを頼ります。

ドワルゴンの英雄王は強いんだそうです。オークロード退治は大丈夫でしょう。

問題はドワルゴンが大森林へ大きく関与してしまうことです。

とはいえヴェルドラがいないのです。軍事力がない国は他国の勢力下に入るしかありません。

軍事的に独立できていないって嫌ですよね。どこかの日出ずる国みたいだ。

何はともあれ、オークロードの脅威は去り、ドワルゴンの睨みが聞いているので魔王達は手が出しにくく、もし手を出してきても対処をドワルゴンに投げることができる理想的な状態を作れます。

魔物の国のインフラはいつまで経っても向上しないでしょうし、リムルが強力にまとめてくれないので種族単位で相変わらず小競り合いをするのでしょうが、仕方のないことです。

リムルはドワルゴンのためのポーションでも製造しつつ、西方諸国の子供たちの対処に勤しみましょう。

オークロードを喰っていないので人工精霊を子供たちに定着させるためのスキルを獲得することができず、たぶんケンヤとクロエ以外は助けられないんでしょうが、まあ、ね、仕方ないね。

精霊の代わりに悪魔でも憑りつかせますか、ね。

プラン1・2共通の目的_ヴェルドラ復活によって軍事大国に一気になる

プラン1も2もどちらも他国と深刻に事を構えず、攻め込ませないために必要な方策です。

この方策の目的は、

ヴェルドラ復活までの時間稼ぎ

です。

オークロードから魔王種を獲得しませんし、ファルムス王国正規部隊を養分にしませんので、リルムは魔王化できず、結果ヴェルドラの復活が遠のきますが、配下を一度死なせて復活させるような危ない橋を渡らずに済みます。

のらりくらりと時間を稼ぎ、何年もかけてヴェルドラ復活まで耐えましょう。

ヴェルドラは作中の説明では、巨大な軍事力となりえるようです。例えるなら核兵器のような存在です。

使うと他国連合から袋叩きにされますが、存在するだけで非常に攻め込まれにくくなる脅威なのです。

そして大森林にヴェルドラが復活した、しかもリムル達を庇護していると認知されれば、ドワルゴンと距離をとることができるようになりますので、一気に自主独立の道を歩めるのです。

言ってて北の核と似てるな、と思いました。

北の核と同じく、脅威と認識されると本気で潰されてしまいますので、リムルは無限牢獄の解析が終わるまでは配下にも話せませんね。

きっかけがないので配下に自分は元人間の転生者と打ち明けることもできず、胃袋のヴェルドラのことを隠しているせいで、常に秘密を抱えてしまい態度に現れるので配下に信頼してもらえないリムル。孤独です。

うん、この作品は、人気がでない。

おわりに

わりと真剣に、大森林勢力の犠牲が少なく生き残れそうな道を検討してみました。

作品としてはつまらなくなるな、ということもわかりました。

全く別の層に読んでもらえるかもしれませんが、少なくともアニメ化はされないでしょう…。

何はともあれ、

  • 情報は何よりも大切、正しい判断のためには状況を正確に把握する必要がある
  • 犠牲を最小化したければ泥水すすってでも生き残ることも時には必要である

ということが分かりました。

余談

この記事を書くために、作品のことをちょこちょこ調べていたら、結構な量のネタバレが視界に入ってしまいました。

冒頭にも書きましたがアニメと漫画だけで作品を楽しんでいたのに…。

思わぬ被害です。

ナンテコッタイ。