林業を考える② ~木材消費のための手ぶらキャンプ場事業の提案~

提案,政治・政策

採算の合わない木材は燃やしてしまおうという案を考える

前回の記事で木材の採算が合わないので立ち木と倒木が放置されてしまうことに触れました。

前回の記事では採算を合わせるために現場でウッドチップにまで加工し、現場にばら撒いて放置することを提案しました。

採算が合わない生え方をしている木は最小のコストで処分しましょうという主旨でした。

今回はもう少し前向きに、木材で収益を上げようという提案となります。

キャンプブームに乗る

お手軽なキャンプや焚火に需要があるようです。

雑に紹介しますが、グーグルで「焚火」と検索しますと2900万件ヒットします。(2021/6/27現在)

これだけではなんなので、三条市に本社があるアウトドア製品販売の株式会社スノーピークが公表している令和3年度第一四半期決算報告書(PDFファイル)3ページ目から引用します。

新型コロナの影響なのかアウトドアレジャーの需要が世界的に高まって云々だそうです。

というわけで「お手軽なキャンプ場」をリリースして、そこで木材を燃やそうというアイデアとなります。

なお、YouTubeを眺めていると「一人で、焚火して、酒を飲む」ことが流行っているように感じられます。

お手軽なキャンプ場とは

一つ、手ぶらで行けるべし(道具は現場でレンタル、お客が持ち込むのは現金のみ)

二つ、シャワー・トイレ・洗濯乾燥機が利用できるべし(管理棟に水回りのサービスを備える)

三つ、交通の便を良くするべし(最寄りの駅から直行便を出す。マイカーが直接乗り入れられるようにする。)

四つ、軽食とアルコールと氷を販売すべし(管理棟に売店)

以上の四要素を備えているキャンプ場を運営するのです。

四要素を眺めてみると要するに趣向をこらさない旅館経営のようです。

狙いは雑木の消費ですが、儲かりそうな気すらしてきます。

さて、キャンプ地の選定です。

雑木が入手できる場所であることが第一となります。

景観が良いならそれに越したことはないです。

水回りの整備や資材の入手性の問題がありますから、人里から近い場所に管理棟を置く必要があります。

よってこの案では、里に近い雑木を消費できますが、奥山の木材を消費することは難しいと考えられます。

この計画の肝は、ある程度雑木を消費したら移転することにあり、採算の合わない雑木を無理に入手しようとしてはいけません。

料金設定について

繰り返しになりますが木材だけで収益が上がらなくてよいのです。

収益の柱は管理棟での売り上げとなります。

すなわち、施設利用料、器具レンタル料、飲食物や薪などの消耗品販売料です。

直行便で料金を取るかは状況によるかと思います。

ハイエースグランドキャビンを5年リースしたとして、月5万円(メンテナンス料金込み)かかります。

燃料費と人件費がかかりますので、直行便の料金を若干徴収するのも悪くないかもしれません。

徴収に手間をかけない工夫として、マイカー乗り入れのお客から徴収する料金と同額にするといいかもしれませんね。(歩きで直接きたお客さんはどうしよう)

「施設利用料」に諸々含めてしまいましょう。

地権者の問題

木材利用はどこまでいっても地権者の問題がつきまとうのですが、こういう時こそ行政ががんばって欲しいところです。

役場の林業事業の一環として10年単位で移設するお手軽キャンプ場構想をぶち上げ、地権者との交渉など露払いを行います。

キャンプ場自体の運営は民間業者を公募します。半官半民ですね。

この計画ではキャンプ場の運営自体は多くの人数が必要ありません。

薪の制作や物品の補充等々、外注できる要素はたくさんあります。

何よりも木材の循環が達成できるので行政的には十分ではないでしょうか。

課題

お手軽要素の主要パーツである「管理棟」部分です。

木材を消費したら移設することを考えると一工夫必要となります。

思いつく提案としては、

  • プレハブ式
  • 露店方式
  • キャンピングカーのような移動拠点方式
  • 収益の上がらない旅館の転用

なんらかの開発、あるいは露払い役の行政への負担増加が伴います。

冷蔵庫はまだしも、シャワーと洗濯乾燥機を移設させるのは難しい…。

自衛隊の災害用特殊車両ってリースできるのかなぁ・・・。

更に、お客の遭難と火の始末による火事の心配という課題があることを最後に触れておきたいと思います。

おまけ

前回の記事で提案したウッドチップですが、燃料にもなりますし運び出すのも容易になります。

チップ化する時にバキュームホースが入るところまで飛ばし、吸い出してコンテナに積めるという方法が思いつきます。

乾燥後、キャンプ場の薪小屋に積んで、お客がバケツで汲みそれぞれの場所で消費する流れが作れそうです。